第33回 生姜ジュース
暑い日が続きます。
先週とほとんど変わらない
書き出しになってしまいました。
窓を開け放って、扇風機を回し、
できるだけ裸に近い格好でいるのですが、
ひっきりなしに汗が流れて来ます。
冷たいおやつが欲しくなります。
こんなときは、きりりと冷やした
西瓜(すいか)が一番です。
桃もいいですね。
テラスのベンチに腰掛け、
手や口の周りをべとべとにしながら
かぶりつきます。
種を庭に飛ばしながら
ジューシーな汁を
ずずっとすするのが快感です。
甘さに心もほぐれてゆきます。
果物はいつも何かしら常備していますが
切らしているときには、トマトの出番です。
おやつ代わりに頂きます。
小さな頃は、トマトに
砂糖をどっさりかけて食べていました。
グレープフルーツの苦さを消すためにも
砂糖をかけて食べていました。
それと同じ感覚で、青臭いトマトには
砂糖がいいと思ったのかもしれません。
今も、おやつ代わりに頂くときは
黒糖をかけます。
生姜のすりおろしも合います。
他にも夏に作る
いくつかのおやつがあります。
緑豆のぜんざい
緑豆には体を冷やす効果があるそうです。
夏にぴったりということですね。
黒糖で甘さをつけました。
白きくらげの黒蜜がけ
白きくらげを冷やして、水気をよく切り、
黒蜜を絡め、胡桃(くるみ)、クコの実をちらしたもの。
つるんとしたのどごしが涼を誘います。
白きくらげは、フルーツポンチや
スープ入りの杏仁豆腐など
汁気のあるデザートに加えると
さらに口当たりがよくなって美味しいですよ。
かぼちゃのココナッツミルク煮
かぼちゃをココナッツミルク、甜菜糖、
バニラを加えて煮て、冷やしたもの。
ぐちゃぐちゃとつぶして、凍らせると
アイスクリームのようにもなります。
ねっとりとしたのどごしがたまりません。
シナモン、クローブなどの
スパイスも良く合います。
豆乳、アボカドのムース
豆乳とアボカドをミキサーで撹拌しただけのもの。
好みで、甜菜糖や黒糖を加えてください。
これは、年中作ることができますが
きんと冷やして頂くのが一番美味しくて
夏の出番が多いのです。
いつからか、洋菓子、
とくに生クリームを使ったものが
苦手になってしまったのですが
このムースなら油が口に残らなくて
美味しく頂けるのです。
アボカドにもたっぷりの油分が入っていますが
しつこさがなく、お気に入りです。
一番出番が多いのは、
生姜ジュースです。
生姜をひたすらすって、
甘みとともに煮出したものです。
夏だからといって、
冷える食べ物ばかりとっている体に
帳尻を合わせるかのような存在です。
大量の生姜を使います。
生姜が煮詰まってエキスになると
一口で、とてつもないパワーを感じます。
喉を通ったとたんに目が覚めて
暑くても頑張れる気分になります。
頭の速度が落ちてくる頃に
ぴったりなのです。
濃いエキスになるので
氷を浮かべたり、水で割ったり、
豆乳で割ったりして頂きます。
もちろん炭酸水で割れば、風味の濃い
自家製ジンジャーエールになります。
そういえば、無糖の炭酸水も夏の常備品です。
しゅわしゅわとしたのどごしが
気持ちよくてやみつきなのです。
なんだか私ときたら
あの手この手で夏を乗り切ろうと
必死ですね。
暑くて頭が回らない割に
あれこれ試行錯誤しているところが
随分と食に貪欲だなあと、
自分のことながら可笑しくなりました。
皆さんもいろいろな
涼を呼ぶものの力を借りて、
まだまだ続く暑い日々を
どうぞ快適にお過ごし下さいね。(2009年8月25日更新)
生姜ジュース
材料:作りやすい分量
生姜 およそ200g、 はちみつ 1/2カップ、 水 2カップ
シナモン、クローブ、八角など 適量(好みで、なくても良い)
1)生姜を皮ごとすりおろし、はちみつ、水を入れた鍋を火にかける。
2)途中、焦げないように混ぜ合わせながら、煮詰めてゆく。
3)水分が大方飛んで、なめらかにこっくりとなったら、火を止め、漉して保存する。
好みでスパイスを加えて、頂く。
*そのままでも頂けますが、濃いので、水、炭酸水、豆乳などで割って下さい。
*夏場は冷蔵庫で保管してください。

























































アコーディオン・トイピアノ・鍵盤ハーモニカ・オルガンなど、ノスタルジックな味わいをもつ楽器を得意とする鍵盤奏者、音楽家。空気公団・ハンバートハンバート・Akeboshiなど、多くのアーティストのライブ・レコーディング・CM・TVの音楽などに、さまざまな楽器でかかわるほか、ソロプロジェクトであるtrico!やギタリスト・オオニシユウスケとのユニットsmall colorでもアルバムをリリースしている。最近は、スイス絵本の名作『こねこのぴっち』のDVD化にあたり、音楽を担当(2009年1月発売予定)。またインテリア誌「かわいい音楽すてきな暮らし」でレシピ・料理・スタイリングを担当。日々の暮らしを大切にしながら、さまざまな活動を楽しんでいる。

音楽家・良原リエさんによる、暮らしのエピソードとそれにまつわる日々のご飯のレシピ。本人撮影による四季折々の写真とともに、<ありふれた材料でできる簡単な料理をよりよくするためのコツ>を提案していきます。好きなモノ・コトに囲まれた、実のある暮らしを大切にしているリエさんならではの切り口が、「普段の生活」の大事さをあらためて教えてくれるはず。
