第12回 春キャベツとささみの蒸し煮
最近我が家で
一番活躍しているお鍋は
この土鍋です。
出会って間もない頃、旦那さんが
近所の雑貨屋さんで買ってくれました。
もうかれこれ8年ほど愛用しています。
何の変哲もない、よくある土鍋ですが
丈夫で、どんな料理でも
暖かく美味しく見せてくれて
とても重宝しています。
毎日のご飯を炊くのにはもちろん
鍋やスープ、カレーに野菜のおかずなど
今日のメインディッシュはこれよ!
というものに使います。
できたての美味しそうな見た目、匂いを
テーブルの上で一緒に共有できるのが
とても楽しいのです。
例えば、ご飯も電子ジャーで炊き
お茶碗にすぐによそってしまうより
土鍋で作り、テーブルに運んで蓋を開ければ、
できたての料理の様子も、立ち上る湯気の匂いも、
わくわくしながら一緒に楽しめますよね。
冬のお鍋が人気なのは
皆で楽しめるからこそですものね。
鍋の蓋を開けると、誰だって
わあーっと歓声をあげたくなるものです。
そのわくわくする楽しみを
毎日のご飯でも実践しているというわけです。

料理のビジュアルは
とても大切だと思います。
目の前に食欲をそそるビジュアルが出て来たなら
ああ、いますぐ食べたい!と
いやがおうにも気持ちが高まります。
その気持ちだけでも料理は
確実にグレードアップするように思います。
この鮭ご飯のときも
旦那さんと二人、それはそれは盛り上がりました。
おかわりにおかわりを重ねて
なんと、その後のリハーサルに
二人して遅れてしまったのでした。
仕事に遅れるなんて
本当に申し訳ないことなのですが
それほど無我夢中になってしまったのです。
(本当にすみませんでした。)
さて3月半ばになって
八百屋さんの様子も変わって来ました。
丸くてふっくらした
春キャベツが出回るようになりました。
みずみずしくて、生でかじってもとても甘い。
緑が元気に芽吹く春を象徴しているようで
嬉しくなります。
土鍋にちぎった春キャベツを敷き詰めて
さっと蒸し煮にします。

生でも美味しい春キャベツなので
一緒に蒸すささみもちぎり、早く火が通るようにして
短時間で仕上げます。
鍋の底のキャベツは少しくったりし始めてますが
上に乗せた葉はまだ緑色のまま。
しゃきしゃきした食感も残っています。
この頃合いがキャベツの青さも感じられて
春らしい味だなと思います。
そのままでも美味しいですが
柚子胡椒や辛子醤油(粒マスタードと醤油を同割りしたもの)を添えると
ぐっと味が引き締まっておすすめです。
キャベツもささみもちぎって
土鍋に入れるだけです。
一年中出回る
まきのしっかりとしたキャベツなら
くったりとするまで煮込みます。
これは真冬に
鶏のムネ肉と合わせて作ったものです。
とろけるキャベツもいいですよね。
結局のところ
キャベツの甘みにつられて
季節によって作り方を変えながら
一年中頂いています。
土鍋も一年中活躍するというわけです。(2009年3月17日更新)
春キャベツとささみの蒸し煮
材料:春キャベツ 中1個(中心の芯の部分をのぞく)、鶏ささみ 300g、酒 1/3カップ、
塩 小さじ1
1)キャベツは外側から葉をむいてゆき、さっと洗ってちぎる。
2)鶏ささみは塩で下味をつけておく。
3)土鍋に食べやすい大きさに割いたささみを入れ、酒をまわしかけ、
キャベツを覆いかぶせ蓋をする。
4)強火にかけ沸騰したら、中火にして5分ほど煮る。
5)ささみに火が通ったら、全体を混ぜ合わせて頂く。
*春キャベツは生のままでも充分美味しいので、煮すぎず、
しゃきしゃき感が残る程度で仕上げます。
年中出回っているまきのしっかりしているキャベツの場合は、くったりとなるまで煮ます。
*あっさり味に仕上げてあります。
柚子胡椒、醤油と粒マスタードを半々に和えたものなどを添えるのも美味しいです。
*手でむけなかったキャベツの中心部分は千切りにして、
塩もみやコールスローなどにして頂いてください。






















































アコーディオン・トイピアノ・鍵盤ハーモニカ・オルガンなど、ノスタルジックな味わいをもつ楽器を得意とする鍵盤奏者、音楽家。空気公団・ハンバートハンバート・Akeboshiなど、多くのアーティストのライブ・レコーディング・CM・TVの音楽などに、さまざまな楽器でかかわるほか、ソロプロジェクトであるtrico!やギタリスト・オオニシユウスケとのユニットsmall colorでもアルバムをリリースしている。最近は、スイス絵本の名作『こねこのぴっち』のDVD化にあたり、音楽を担当(2009年1月発売予定)。またインテリア誌「かわいい音楽すてきな暮らし」でレシピ・料理・スタイリングを担当。日々の暮らしを大切にしながら、さまざまな活動を楽しんでいる。

音楽家・良原リエさんによる、暮らしのエピソードとそれにまつわる日々のご飯のレシピ。本人撮影による四季折々の写真とともに、<ありふれた材料でできる簡単な料理をよりよくするためのコツ>を提案していきます。好きなモノ・コトに囲まれた、実のある暮らしを大切にしているリエさんならではの切り口が、「普段の生活」の大事さをあらためて教えてくれるはず。
