第14回 サンドイッチフィリング、三種
楽しくご飯を頂く
というのは、料理が美味しくなる
何よりもの秘訣だと思います。
楽しい食べ方は
あれこれたくさんありますが
中でも、我が家で一番人気なのは
サンドイッチです。
何がどう楽しいのか
不思議に思うかもしれませんが
サンドイッチほど作りあげていく過程が
わくわくするものはありません。
オープンサンドなら想像しやすいと思います。
パンは一枚のキャンバスのようなもの。
いろいろな具材やフィリングを
絵の具のように、思い思いにのせていく過程は
ひとつの作品を生み出すのとよく似ています。
色合い、食感、食べ合わせ、味の相性など
全てをバランスよく組み合せていくのは
時間もかかりますし、頭を使うものです。
できあがった1枚を食べるとき
ひとつを作り上げた充足感、満足感に満たされて
なんとも楽しいのです。
一度にいくつも食べることはできないので
1枚1枚の仕上がり度合いも
とても重要になってきます。
だから、私も旦那さんも
いつも本気で取り組みます。
お皿を目の前にぐっと集中します。
今日の作品制作に没頭するのです。
気に入ったビジュアルに仕上がって
なおかつ、口に入れた食感、味が
予想通りの塩梅になれば
思わず笑みがこぼれてしまいます。
そんなサンドイッチの作品を
日頃から写真に収めていました。
膨大な量のストック!から少しご紹介しますね。
野菜をあれこれ組み合わせると
かなりの食べごたえになります。
カンパーニュ+スライスチーズ+うるい+クレソン
+新玉葱、ドライトマトのマリネ(第13回で紹介しました)+オリーブ
一筆足すと、また表情が変わります。
+マヨネーズ
同じものを並べると
繰り返しの模様が美しいですね。
左:イングリッシュマフィン+ズッキーニのソテー+ベーコン+黒こしょう
右:イングリッシュマフィン+塩茹でいんげん+黒糖ピーナッツバター
夕方に頂きました。
不思議と夕方の色をしています。
マフィン+エリンギと蓮根のソテー+トマト+黒こしょう
同じくらいの大きさのパンと鯵フライ。
緑と黄色が少しのぞいて、色のバランスが気に入っています。
くるみのパン+ゆで卵のマヨネーズ和え+ルッコラ(我が家の庭から穫れたて!)+鯵フライ+醤油
食べかけに飛び散る、黄色がまた可愛いです。
同じ鯵フライも、パンを変えたら
合わせ方も変えたくなりました。
フランスパンのプチロール+鯵フライ+クレソン+白味噌+粒マスタード
四角い食パンには隙間なく
びっしりと乗せたくなります。
食パン+目玉焼き+ベーコン+アスパラガス+プチトマト+かぼちゃのサラダ+黒こしょう
パンに乗せるものは
何でもいいと思います。
あえて気にするとすれば
色合いでしょうか。
緑、赤、黄色は揃っていて欲しいですね。
白と茶色はパンが持っている色ですから
これで5色揃います。ぐっと華やかになります。
サンドイッチといえば、つきもののバターですが
我が家ではほとんど使いません。
代わりに何かペーストタイプのフィリングを用意して
それらをパンの上に直接塗ります。
糊の役割になるので
オープンサンドでも、普通のサンドイッチでも
他の具材をきちんと受け止めてくれます。
オイリーになりすぎないのも嬉しいです。
よく作るのは、かぼちゃ、じゃがいも、
アボカドを使ったペーストです。
サンドイッチの良いところは
食べるのに、時間がたっぷりかかることです。
ついつい日々のご飯を
急いで食べてしまいがちではないかと思います。
我が家もそうなのです。
でも、サンドイッチとなると話は別で
じっくり時間をかけて向きあうことができます。
ゆっくり食べることで
消化にも良く、食べ過ぎも防ぎ
何より、食べた後の心の満足感が違います。
食事に時間をかけることは
ひいては、日々を実りあるものとしてくれると
思うのです。
ぜひ今度、パンを食べたいなと思うときは
野菜をたっぷりと用意して
ゆっくりとサンドイッチを
楽しんでみてくださいね。
ああ、書いている私も
サンドイッチが食べたくて
たまらなくなりました。
明日は二人とも休みなので
ゆっくりサンドイッチの会とします。(2009年3月31日更新)
サンドイッチフィリング、三種
【かぼちゃのサラダ、柚子胡椒風味】
材料:かぼちゃ 1/4、マヨネーズ 大さじ1、柚子胡椒 小さじ1、醤油 小さじ1
1)かぼちゃは皮ごと乱切りにして、竹串が刺さるまで蒸す。
2)ボールに調味料を和えたところにかぼちゃを入れ、味が全体になじむように混ぜ併せてから頂く。
【クミン入りマッシュポテト】
材料:新じゃが 中3個、豆乳(または牛乳) 大さじ2〜3、クミンシード 小さじ1、塩 少々
1)新じゃがは皮ごと乱切りにして、水をひたひたまで注ぎ、茹でる。
2)汁気がなくなったところで、弱火にし、豆乳を加えてよく混ぜ合わせる。
3)ねっとりとしたところで、クミンシードを加え、塩で味を整えて頂く。
【シンプルなワカモレ(アボカドのディップ)】
アボカド 1個、香菜(コリアンダー) 刻んだものを大さじ2、レモン汁 大さじ1、塩 少々
1)中身をくりぬいたアボカドをつぶしながら、香菜とレモン汁と和える。
2)塩で味を整えて頂く。
*新じゃがは茹でずに、かぼちゃと一緒に蒸して作ると、手間がはぶけます。
*アボガドのディップには、玉葱のみじんぎり、トマトなどを加えると本格的なワカモレになります。
*それぞれサラダとして頂いても美味しいです。




























































アコーディオン・トイピアノ・鍵盤ハーモニカ・オルガンなど、ノスタルジックな味わいをもつ楽器を得意とする鍵盤奏者、音楽家。空気公団・ハンバートハンバート・Akeboshiなど、多くのアーティストのライブ・レコーディング・CM・TVの音楽などに、さまざまな楽器でかかわるほか、ソロプロジェクトであるtrico!やギタリスト・オオニシユウスケとのユニットsmall colorでもアルバムをリリースしている。最近は、スイス絵本の名作『こねこのぴっち』のDVD化にあたり、音楽を担当(2009年1月発売予定)。またインテリア誌「かわいい音楽すてきな暮らし」でレシピ・料理・スタイリングを担当。日々の暮らしを大切にしながら、さまざまな活動を楽しんでいる。

音楽家・良原リエさんによる、暮らしのエピソードとそれにまつわる日々のご飯のレシピ。本人撮影による四季折々の写真とともに、<ありふれた材料でできる簡単な料理をよりよくするためのコツ>を提案していきます。好きなモノ・コトに囲まれた、実のある暮らしを大切にしているリエさんならではの切り口が、「普段の生活」の大事さをあらためて教えてくれるはず。
